|
行ってまいりますよー。コンサート!! <プログラム> ♪ ハイドン: チェロ協奏曲第2番 ニ長調op.101 ♪ チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調op.35 ♪ ポルムベスク: 望郷のバラード[オーケストラ版] ♪ ベートーヴェン: 交響曲第7番 イ長調op.92 どれもこれもいい曲なので、完全にノックアウト。 中でもお楽しみは、天満敦子さんが奏でる「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲」。同じくらい楽しみなのは、ロシアの天才チェリスト・エリザヴェータ・スーシェンコさんが奏でる「ハイドンのチェロ協奏曲」。ロシアってよくすごい桁違いなお方や神童が現れるのだけど、13歳くらいでデビューした女の子が7年の月日を経て、どれだけ成長したかというのもとても楽しみ。 曲の解説を全部していられないので、一番楽しみにしているチャイコフスキーを。 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー (1840年〜1893年)は、バレエ音楽でもお馴染みのロシアの天才作曲家。とにかく繊細な心の持ち主で、目の前にある弱いもの(人だけでなく、動物や草木花に至るまで)に心を向け、時間を共にするような方だったらしい。音楽とは無縁の鉱山技師の家庭に生まれたため、音楽の才能を持ちながらも法学部に進み、法務省にも勤務している。その後、音楽の道へ進むというすごい転職をしている。今なら、リク○ートなどの転職サイトの記事で取り上げられていそうな、転職ストーリーである。 このころの芸術家には珍しくもなかったことかもしれないが、2ヶ月しか結婚がもたず、音楽だけでは食べていけないためパトロンがいた。才能を生かし資金も得て、さぞ悠々とした作曲活動ができたのだろうと思いたいのだが、そう甘くはなかったらしい。その繊細な心ゆえに美しい音楽だけでなく、当時は理解されない曲を作って酷評を受けるハメになる。その曲の1つがこのヴァイオリン協奏曲である。演奏不可能と断られたり、曲想を理解してもらえず散々な演奏になったこともあるのだが、その後、ハイフェッツなどの世界的ヴァイオリニストたちが弾きこなしてくれたことで「名曲」として知られるようになったそうだ。 また、チャイコフスキー自身についてもいろいろな説がある。同性愛者、躁うつ病・・・・。死因は、コレラ、自殺・・・。 天才と言われた人たちが実はこうした特性や病を持っていることも多く、病と才能の関係については、現在でも研究が行われている。『病蹟学』というちゃんとした学問もある。 このあたりは専門家にお任せするとして・・・・ チャイコフスキーは、自分が弱い人間であると常々友人達にもらしていたそう。きっと生まれ持った繊細な心だけでなく、病気のせいもあったりもしただろうけれども・・・・。 彼は友人に宛てて「自分は弱い人間である。だからこそ見えるものや感じるものがある。それを曲にするのが自分の仕事」と書いていたそう。彼は音楽をするべく生まれたんだろうなあと思わずに居られない。 話を現代に戻すが、「弱い=悪い」とばかりに、根性論のもと、無理やり鍛えたり、強がってみたりすることって多いと思う。弱い=悪い、ならば、悪い=直す or 隠す・・になるからだ。なるほどと思う反面、短絡的だなあとも思うけれども、弱い面を人に見せたくないとか、見せられる状況じゃないために、強くならなくては!頑張らなくては!と自分に鞭をふるう人も多いと思う。 本当の強さって、自分の弱いところを受け入れられること、その自分の弱さの中に入っていけることだと思うのだけど、それだって難しい。隠してフツウに暮らせるならそっちの方がいいものね。 でも、「だからこそ見えるもの、聞こえるもの、感じるもの」に蓋をするのはもったいない。作曲はできなくとも、できることは他にもいっぱいあるんじゃない?とも思う。 この協奏曲はセオリーどおり、動・静・動の構成だけれども、第2楽章の「カンツォネッタ」はすごい憂いを秘めてるし、第3楽章の「フィナーレ」はとても力強くて、まるで吹っ切った様を感じられるよう。 チャイコフスキーがいつどこでどんな気持ちで楽譜をしたためたのかは知らないけれども、「グツグツ言って塞ぐときもあるよね、でも、しょーがないじゃん、弱いんだもん。だからこそ感じられるものが、君の宝物かもよ。さー、どーんとやってみよー」と言って背中を押してくれている気がして元気になるのだ。 曲想の解釈・・・というとそれほど正しくないかもしれないけれども。 とても素敵な曲なので、聴いたことがない方は是非。 (個人的には、チョン・キョンファさん、五嶋みどりさんの演奏が好きですが) 100年以上の時空を超えて、チャイコフスキーからどんなメッセージが来るでしょうか? |
| << 前記事(2007/11/14) | トップへ | 後記事(2007/11/19)>> |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2007/11/14) | トップへ | 後記事(2007/11/19)>> |